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Feb 3, 2012

「五月のそよ風をゼリーにして持つて来てください」

立原道造が病床で恋人にささやいた詩。
1939年3月29日、24歳で急逝。

僕は人には黙っていたけど、言葉の使い方や印象に関しては中原中也と寺山修司の影響が強い。 寺山修司に関しては思想も好きだ。
かといって、多くの本を読んでいるかと言ったらそんなことは全くなくて、気に入った本をひたすら何度も読むことが多い。
立原道造においてもそうで、詩集は常にカバンのなかでハーモニー・コリンの本と共に、右に左に行ったり来たりしている。

数多くの埋もれた本のなかでなぜ彼の本を手に取って、そして何度も読み返すのか。
それは彼の境遇、そこから来るなにか。
このなにかに僕はいつも共感している。
これははっきりとわかっていることなんだけど、説明がつかないから、なにかと呼んでいる。

「五月のそよ風をゼリーにして持つて来てください」
今の僕は本当にこんな気分。